厚生労働省が、全国の自動車運転者(トラック、バス、タクシーなど)を使用する事業上に対して行った平成25年の監督指導や送検の状況について公表しました。
「平成25年 監督指導や送検の状況」
監督指導を行った事業場は4,279事業場で、そのうち、労働基準関係法令違反があったのは、3,513事業場(82.1%)。また、改善基準告示※違反が認められたのは、2,510事業場(58.7%)。
(※)自動車運転者の労働時間等の改善のための基準(平成元年労働省告示第7号)
http://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-11202000-Roudoukijunkyoku-Kantokuka/0000066854.pdf
労働基準関係法令違反は、多い順に
1.労働時間(56.6%) 2.割増賃金(24.5%) 3.休日(4.7%)
改善基準告示違反は、多い順に
1.最大拘束時間(47.0%) 2.総拘束時間(36.3%) 3.休息期間(32.7%)
重大または悪質な労働基準関係法令違反により送検を行ったのは、69件。
自動車運転者は、依然として長時間労働の実態にあり、脳・心臓疾患の労災認定件数が最も多い職種となっております。そのため厚生労働省は、今後も積極的に監督指導を実施するものとしています。自動車運転者を使用する事業場では、労働基準法のほか「自動車運転者の労働時間等の改善のための基準」による規制もあることから、パンフレット等を活用し、これらの内容について十分に理解する必要があります。
厚生労働省HP「自動車運転者を使用する事業場に対する平成25年の監督指導、送検の状況を公表します」
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