ブラック企業の新卒求人不受理の方針へ

過酷な労働を強いるブラック企業対策を強化するため、厚生労働省が、残業代不払いなどの不法行為を繰り返す企業の新卒求人をハローワークで受理しない制度を創設する方針を固めました。1月の招集の通常国会に提出する若者向け雇用対策法案の柱とするとのこと。

 

法案には、以下の制度等も盛り込まれる予定です。

(1)若者の職場定着率が高い企業などを優良企業として認定、支援する制度

(2)若者の職業能力を客観的に評価し、正社員化を支援する制度

(3)就職から3年度の職場定着率が高く、残業時間も短いなどの要件を満たす企業を認定する仕組み

(4)学校を卒業しても就職できない人やフリーターを試験的に雇用した企業に支払う助成金を拡充

 

新制度では、残業代の不払いなど労働基準法違反を繰り返す企業のほか、セクハラなどの男女雇用機会均等法違反や、育児休業を取得させないといった育児・介護休業法違反で企業名を公表された場合に、新卒求人を不受理とする見通しです。違反が是正され一定期間が経過すれば、受理を再開。

 

求人不受理の詳細な基準は今後の審議で決まります。

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